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オガワ タカユキ
OGAWA Takayuki
小川 貴之 所属 大阪経済大学 経済学部 経済学科 職種 教授 |
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| 発表年月日 | 2002/10/14 |
| 発表テーマ | Rational Habit, Consumption Satiation and Unemployment |
| 会議名 | 日本経済学会 2002年度秋季大会 |
| 学会区分 | 全国学会 |
| 発表形式 | 口頭(一般) |
| 単独共同区分 | 単独 |
| 開催地名 | 広島大学 |
| 開催期間 | 2002/10/13~2002/10/14 |
| 発表者・共同発表者 | Takayuki Ogawa(発表者) |
| 概要 | 完全な価格調整を通じて常に市場が均衡することを前提とする新古典派経済学においては、需要不足や失業の可能性ははじめから排除され、全ての生産資源は有効に活用される。つまり、新古典派経済学のフレームワークにおいては、不況や失業はあるはずのないもの、或いは価格が調整されるまでの短期的な現象である。これに対して、ニューケインジアンは価格調整の不完全性を主張し、ミクロ経済学的基礎を持つフレームワークを用いて価格の硬直性を導き出すことで需要不足や失業を説明した。以上の伝統的な議論によれば価格調整メカニズムこそが重要な分析対象となる。しかしながら、本研究はこのような伝統的な理論的見解と全く異なるメカニズムにて不況に至るモデルを提示する。新古典派経済学的な完全価格調整の下でさえ、失業を伴う長期経済不況が派生してしまうメカニズムが明らかにされる。
家計は合理的に習慣形成を行ないながら消費流列を決定する。そこでは現在時点での追加的な消費は、現在時点において追加的な効用をもたらす一方で、習慣形成を通じて将来時点に不効用をもたらす。従って、消費量が充分に大きくなり、習慣形成からの不効用が消費増加からの効用を完全に打ち消すほどの水準に達すると、人々はそれ以上に消費量を増加させようとはせず、消費需要は合理的に飽和する。 これに加え、本論文においては、物的資本への投資の不可逆性が仮定される。このような制約の下では、企業は過剰な物的資本を抱えているとしても市場でそれらを(消費)財として売却することはできない。従って、消費が飽和し、かつ物的資本が充分に蓄積された(つまり充分な初期資本ストックを有する)状況では、経済は財需要に比べ過剰な生産力を有する事となり、労働力が充分に活用されない状況に陥る。こうして、完全価格調整の下においても、失業を伴う慢性的な経済不況が発生してしまうこととなる。家計の合理的な習慣形成より導かれる内生的な消費飽和と、資本の不可逆性の為に解消されない過剰な生産力が、価格調整の不完全性によらずとも定常状態にて需要不足と失業を発生させる。 また、この経済では金融政策は超中立的であり、財政政策は財需要の増加を通じて雇用を改善させるが民間消費および厚生に関しては無効である。これらの政策インプリケーションもまた従来の議論と大きく異なる。 |
| researchmap用URL | https://www.jeaweb.org/meetings |
| researchmap用URL2 | https://www.jeameetings.org/75/jea_data_open.html |